自動車コラム

日本初のドライブスルー~定着するのか~

2017年内に日本初のドライブスルーの葬儀場がオープンします。ドライブスルーと葬儀場なんて関係あるのか。不思議な組み合わせですが、どのような葬儀場なのか今回は新しい試みドライブスルーの葬儀場について。

ドライブスルーとは

ドライブスルーといえば、ハンバーガーや牛丼などを車から降りずに、車の中から注文、支払い、商品の受け取りができるので便利ですよね。このドライブスルーのシステムは1930年代にアメリカで生まれ、日本では1960年代に導入されました。

 

アメリカのドライブスルー

ドライブスルーはアメリカのハンバーガー店がはじまりだといわれています。車社会のアメリカではドライブスルーの種類もさまざま。車専用のポストがあって、車の窓から手紙を出すことができたり、駐車場で並んでいるとインフルエンザの予防接種ができたりいろいろなドライブスルーがありますが、一番びっくりするのはやっぱり「結婚式」のドライブスルーじゃないでしょうか。オープンカーに乗ったまま牧師さんの祝福を受ける、ちょっと変わった結婚式です。新郎新婦はタキシード、ウェディングドレスを着ていたり、普通の服のカップルも。お金をかけたくない人にはいいかもしれません。車社会のアメリカらしい結婚式ですね。

 

日本のドライブスルー

日本のドライスルーといえば、ハンバーガーショップや牛丼屋のほかにもアメリカと同じような車から降りずに出せるポストがあったり、日本らしいお寿司のドライブスルーもあるようです。年末は年賀状を出すために郵便局に行くこともありますが、年賀状を出すだけなのに駐車場がいっぱいで車が停められずに混雑することも。そこで駐車場の入り口で人が立っていて、車の中からその人に年賀状を渡して代わりに出してもらえるところもあります。これもある意味、期間限定のドライブスルーですね。日本初と思われるドライブスルーはなんと海苔屋さん。意外にもファーストフードではなく、日本らしい海苔を買えるドライブスルーが日本初のようです。

 

ドライブスルーの葬儀場

車を降りずに葬儀に参列できるドライブスルーの葬儀場。専用レーンに進み、受付台に備え付けのあるタッチパネル端末で参列者の名前、住所を登録して香典を預けます。専用レーンは葬儀会場の参列者の後ろを通るようです。これなら参列者も葬儀に来たとより実感できますね。ボタンを押すことで焼香ができる自動焼香システムがあり、その場で焼香することもできるそうです。喪主や場内にいる参列者は、その様子をモニターで確認できる。写真では大きなモニターに手をあわせている姿が映し出されていました。写真を見た感じではとても違和感がありました。でもこのようなシステムがはじまるのもいろいろ理由があるようで・・・。

 

ドライブスルーの葬儀場のメリット

少子高齢化の日本では葬儀の参列者もだんだん高齢化してきているといいます。葬儀に行きたいけど、足が悪かったり、車の乗り降りや受付など列に並んだりして待っているのが大変という方も。高齢になると子供に代わりに行ってもらうという方もいらっしゃいますよね。車椅子の方はバリアフリーの葬儀場じゃないと行きにくいということも。行きたいけど、行けない、スタイルは変わりますが、そんな方には良い方法なのかもしれません。

 

ドライブスルーの葬儀場定着するのか

車ですぐそこまで来るのに、降りないで焼香を済ませるのか・・・そんなに簡素化してもいいものなのか。なかなか難しい問題なのかもしれません。でもこれからも高齢化が進むにつれて、行きたいのに行けないという問題も出てくるでしょう。気持ちがあれば、どんなスタイルでも良い、お墓のマンションがあるくらいですし、葬儀も時代に合わせたスタイルに変化していくのかもしれません。「ドライブスルーの葬儀場」というと「ドライブスルー」という言葉がお手軽、簡単なイメージなので、言葉のイメージもあって定着しにくいかも。なにか別の言葉で表現できれば、もっとこのようなスタイルも受け入れやすく、定着するかもしれないですね。

 

アメリカ版ドライブスルーの葬儀場

アメリカではすでにドライブスルー形式の葬儀場があります。棺に入れられ安置されている故人を砲弾ガラス越しに偲ぶことができる。「防弾ガラス越し」というのは日本にはない理由があります。1980年代、葬儀中に敵対しているギャング同士の銃撃戦が発生するなどしたため、このドライブスルー形式のシステムを導入したそうです。

日本でオープンするドライブスルーの葬儀場は参列者の後ろを車が通るようになっているので少し離れたところから焼香などすることになりますが、アメリカの葬儀場は防弾ガラス越しではあるものの、距離は近く、車で棺の目の前まで行き、高齢の方はそのまま車から、ときには車から降りたり、電動カートや自転車、歩いて目の前まで行くなど、必ずしも車で前を通らなければいけないわけではなく、車でも通れるというような自由な方法で近くまで行けるようになっています。

 

さいごに

時代が変われば、事情も変わり、生活などいろいろなスタイルも変化していきます。葬儀は特に気持ちが大切なもの。いろいろなスタイルが増えれば、選択肢も広がります。それぞれの気持ちを尊重すれば、どのようなスタイルでも良い。将来はこのようなドライブスルーの葬儀場も一般的になるのかもしれませんね。歩行者と車の距離を近くするのは安全面を考えると難しいのかもしれませんが、アメリカの葬儀場のように車でも、車以外でもあまり変わらないかたちにできれば、身体が不自由で行けないと考えている方でも行きやすいようになるかもしれません。ユニバーサルデザインのような全ての人が利用しやすい、新しいかたちがこれからも増えるといいなと思います。

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